安川十郎「健康寿命が長い」「平均寿命と健康寿命の差が少ない」ことを誇れる地域にするのが私の夢です。

産業医講習会

  • 2021.09.22

 9月18日、19日、20日と産業医講習会を受けてきました。9/18を臨時休診日にしたのはそのためです。朝9時から夕18時まで、3日間みっちり全14コマの長丁場で、なかなかにハードです。5年に一度、産業医免許の更新のための講習で、日頃からコツコツ単位を取ることもできるのですが。移動などの手間ヒマを考えると、まとめて取る方が効率的と考え、これで3回目です。ちなみに3日間で済むのは免許更新で、最初の免許取得コースは全6日間のさらに過酷な日程となっています。   3回目ともなると「この講義、ま...

患者と タバコと 医者と

  • 2021.08.30

 以前、ある気管支喘息の患者の治療を担当していたことがあります。その患者は喫煙者だったので、受診のたびに禁煙の必要性を説明していました。私がしつこく言い過ぎたのか、ある時「前の先生は俺がタバコ吸うの認めてくれてたけどな」と煙たがられてしまいました。タバコの話だけに。 さて。喘息の治療に禁煙は必須です。そのお医者さんがどうして喘息患者の喫煙を許容したのか。三つのパターンが考えられます。 1.患者を一人の人間として治療する気がない 喘息に対して、喫煙は直接の悪化要因です。これを止めないのは、...

人生の転換期 その1

  • 2021.08.15

 人生の道筋の向きが音を立てて変わる瞬間があります。就職や結婚などの外部からのイベントではなく、もっと内面的な変化です。皆さんは、カタンと音を立てて角度が変わった瞬間がありますか。私は中学1年生の冬にありました。  当時の私は今以上に融通の利かない生真面目な性格でした。マンガなんかで学級委員長や風紀委員をやっていそうな。で、中学高校と学生寮に入っておりまして。その寮生活では朝の清掃がありまして。当然いつもは清掃をキチンとこなしていたのですが。ある朝、ウトウトと二度寝をしてしまった私は掃除...

「自宅で診てくれるいいお医者さん」…?(汗)

  • 2021.07.16

 この度、朝日新聞出版より 週刊朝日MOOK「さいごまで自宅で診てくれるいいお医者さん2022年版」に掲載したいので、訪問患者数、看取り数などについて調査票に記入して提出して下さい …との依頼が郵送で届きました。  ウチが特別に選ばれたわけではなく、在宅医療をしている全医療機関が対象。なんでもこれまでは、厚生局に開示請求を行い、その資料に基づいて書籍を発行していたらしいのです。(各医療機関は毎年、訪問診療数や看取り数を厚生局に報告しています) しかし今年は厚生局が開示に応じず、独自に調査...

クリニック開院一周年

  • 2021.07.03

令和3年7月3日 安川クリニックは開院一周年を迎えることができました。 これもひとえに、私自身の決断と努力の結果であったと自負しております。 普通は「これもひとえに、関係者皆様のご支援と……スタッフに支えられ……地域の皆様に応援して頂き……」などと書くのでしょうけれど。そして「これからも誠心誠意、地域医療に貢献していきます」と締めるのでしょうけれど。私はどうもこのテの文章が苦手で。もちろん、関係者、スタッフ、地域の方々への感謝の気持ちはあるのですが。ここはバカ正直に。 クリニ...

若年層への新型コロナワクチン

  • 2021.06.18

最初に断っておきましょう。「個人の判断です」と定番の言い訳枕詞を使ってはいますが、ワクチン接種を推奨する文章です。 65歳未満へのワクチン接種が始まりました。「集団免疫」でお話しした通り、予防接種は個人の利益のためだけではなく、社会のためでもあります。そして、今回のワクチン接種は、とくにその傾向が顕著です。 若年層は、コロナ感染で重症化する確率は低く、社会的な影響は別として、他の疾患と比べてそれほど怖い病気ではありません。それに対して、ワクチンの副反応は出やすい傾向にあるようです。...

集団免疫 という考え方

  • 2021.05.17

新型コロナウイルスに対するワクチン接種が始まりました。コロナ感染に対する心配、ワクチン副反応への不安。それらが複雑に絡み合い、悩んでいる人も多いと思います。新しいタイプのワクチンで、専門家や医者に聞いても、誰も「絶対 大丈夫」とは言ってくれません。世界的にも安全な国である日本ではリスクに対する感度が高く、例えば狂牛病騒動、例えば抗がん剤治療、例えば子宮頸がんワクチンなど、利益と不利益のバランスを取るよりも、不利益の可能性を忌避する傾向にあります。それでも選ばねばなりません。不確かな情報が多い中...

見方が変わった童話 その2 の続き

  • 2021.05.03

創作寓話 “ ハチドリの一滴一滴 ” 懸命に火事を消そうとしたハチドリのクリキンディでしたが、結局、森は焼け野原となり、自分は翼に火傷を負っただけに終わってしまいました。己の無力さを嘆くことなく、その後、クリキンディは、元は森だった広大な土地に、せっせと木の種を植え続けました。 ある日、森の奥でジャガーが病気で倒れていました。他の動物が怖がって近づかない中、クリキンディは、ジャガーのために水を一滴ずつ運んであげました。のどの渇きは癒せませんでしたがジャガーは、「ありがとう」と言い...

見方が変わった童話 その2

  • 2021.04.29

個人的に、歳を取るにつれ、解釈に変遷のあった童話がいくつかあります。例えば… ハチドリの一滴(ひとしずく) 南米アンデス地方に伝わる昔話だそうです。 山火事が起こり、あらゆる動物たちが逃げ出す中、一羽のハチドリが水を一滴ずつ運んでは火を消そうとします。他の動物から「無駄なことを」と笑われますが、ハチドリは「私は私にできることをしているだけ」と答えます。 お話はここで終わりです。その後、山火事がどうなったのか、ハチドリや他の動物がどう行動したのかは分かりません。動物たちが協力して山...

人生96年計画

  • 2021.03.31

私は96歳まで生きるつもりで人生計画を立てています。なぜ、切りのいい100ではなく、96歳かというと……大した理由ではないのですが…… まず、96という数字に約数が多いからです。2でも割り切れますし、3でも4でも割れます。6でも8でも。12、16、24、32、48。ということは、2分の1とか、6分の1とか、区切りやすいのです。 また、某漫画(福本伸行氏原作)の主人公のセリフで「人生を24時間に例える」というのがありまして。24時間=72歳としたとき。朝7時(21歳)で、そろそろ...

安川クリニック

院長

安川 十郎

診療科目

内科・在宅診療

住所

〒574-0022
大阪府大東市平野屋1丁目3-9

電話番号

072-889-3209

FAX番号

072-889-3210

アクセス

JR学研都市線住道駅より徒歩15分
休診日:土曜日午後・日曜日・祝日
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