安川十郎「健康寿命が長い」「平均寿命と健康寿命の差が少ない」ことを誇れる地域にするのが私の夢です。

大食いしても太らない vs 水を飲んでも太る

  • 2022.06.30

 いわゆる大食いに対しては、否定的な意見も聞かれます。一番は「食べ物を粗末にしている」という意見でしょうか。
 実は、私はエンタメとしての大食いは容認派です。それを無駄というならば、テーマパークは自然破壊、スポーツはカロリーの無駄遣い、旅行はエネルギーの浪費、とも言えます。人間の、特に娯楽は、何らかの余分な消費活動だと思うからです。

 ただし、大食いが許容できるのは、あくまで見世物としての場合です。日常的に大食いであることを自慢していたり、大食いでも太らないことを羨ましがっていることに対しては、医師として異を唱えたく、今回の記事となりました。

 医師として嫌いな造語の一つに「やせ菌」なるものがあります。いわく、その菌が腸内にいると太りにくいんだそうです。消費カロリーを増やしたり、栄養の吸収を抑えたりするらしいのですが。
 なんと恐ろしい菌なのでしょう!!
 もしそんな、人を瘦せさせてしまう菌が繁殖したら、大変なことになります。加齢や病気で食事量が減ったら、たちまち衰弱してしまいます。肺炎や癌患者の回復は難しくなり、日本人の平均寿命は確実に短くなるでしょう。万一世界的に広がれば、食糧難が蔓延し、飢餓で苦しむ人々が倍増します。人類を救うためには、人を太らせる「デブ菌」の方が切実に必要です。そんな菌がいるならば。

 「水を飲んでも太る」…たまに聞く嘆きですが、もし本当なら素晴らしい資質です。生物学的には最も優れており、SDGsが求められるこれからの時代に適した能力と言えるでしょう。胸を張って自慢してください。

 「少量の食糧で効率よく太る」方が絶対的に正しいのです。
 意図的に痩せようとする生物など人間だけです。それも人類のごく一部です。確かに、SDGs(持続可能な開発目標)や BPO(放送倫理番組向上機構)ばかり気にして萎縮しすぎるのはつまらないと思います。
 でも例えば花火大会は、それが特別なものだからエンタメとして楽しめるのです。毎日意味もなく近所で花火が打ち上げられれば、それは騒音であり、大気汚染であり、資源の無駄遣いです。
 毎日の過食を自慢気に披露している人もいますが、本当に毎日毎日、不必要に何千キロカロリーも摂取しているなら、さすがにそれは食べ物を粗末にする行為であり、健康上の問題も懸念されます。
 「食べても食べても太りません」と自慢するのは、「私の車はガソリン満タンにしても3㎞しか走りません」と燃費の悪さを自慢しているのと変わりません。どうか食べ物を粗末にするのを改め、お体を大切にし、自分の欠点を披露するのをやめてください。

安川クリニック

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安川 十郎

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