安川十郎「健康寿命が長い」「平均寿命と健康寿命の差が少ない」ことを誇れる地域にするのが私の夢です。

「一生懸命」に物申す

  • 2024.10.31

「一生懸命」という言葉に対して、言いたいことが二つあります。  一つ目は、語源からすると「一所懸命」が正しい。 もともとは「武士が賜った『一か所』の領地を命がけで守り、それを生活の頼りにして生きたこと」から転じて、「一つの仕事を懸命に頑張ること」という意味で使われています。 「一生懸命」だと、「一生=ずっと頑張る」、もしくは「命をかけて頑張る」という意味になってしまいます。諸説ありますが、後者の「命をかけて頑張る」や、「いっしょ」の聞き間違いで「一生懸命」が一般化したそうです。 しかし、...

変わり者の記(1)

  • 2024.09.30

 たぶん私は「変わり者」で。でも、それを自覚して、人前では常識的に振る舞えるので「変人」には届かないのだと思います。 自分が変わり者だと実感するのは、「変わってますね」と言われて「イヤそれほどでも・・・エヘヘ」と喜んでしまうとき。また、定番の問題提起に、人と違う意見が湧き上がってくるとき。  よく話題になる「1円でも安い食材を探してスーパーを回ることは意味があるのか?」「1円でも安いガソリンを入れるために遠出することに意味はあるのか?」問題。 だいたい、次の意見にまとめられると思います。...

幸せになりたい と思っている人は 幸せにはなれない・・・のかも

  • 2024.08.31

 今回も、私の自慢話です。 自分の長所として「継続力」を挙げたことがあります。第二弾「現状満足」というものがありまして。  幸/不幸を感じる瞬間て、多くの場合「変化・比較」だと思うのです。「以前より良い/悪い状態」になった時が一般的ではないでしょうか。 「昇格した/降格した」「収入増えた/減った」「出会った/別れた」「満腹/空腹」など。 ただし、それは「変化」なので、一時的なものでしかありません。「収入が倍になったけど、家族が喜んでくれたのは半年くらいだった」という話を聞いたことがありま...

クリニック開院四周年

  • 2024.07.04

 令和6年7月3日 安川クリニックは開院四周年を迎えることができました。これもひとえに、私自身の決断と努力の積み重ねが実を結んだものと胸を張って言えます。  ・・・今年も言えました。  思えば、コロナに始まりコロナに終わった四年間でした。最近でも、新型コロナ陽性はときどき見られますが、風邪かインフルエンザと同程度の扱いです。 皆さん覚えていらっしゃいますでしょうか。ほんの数年前の出来事を。「ダイヤモンドプリンセス号」「手に入らないマスク」「毎朝発表される感染者数・死者数」「バイオハ...

喫煙者は 良いお客さん なのカモしれない

  • 2024.06.30

 ご存知の人もいるかもしれません。今月6月に診療報酬改定がありまして。医療費やルールが大きく変わりました。その中の一つ、高血圧症、糖尿病、脂質異常症など生活習慣病で治療を受けている方には、診察時に患者と対話しながら、治療の必要性や生活習慣改善の指導内容を記載した『療養計画書』を作ることになりました。5分程度で書けたとしても、10人診れば1時間くらい待ち時間が増えます。いつもは空いている当院も、さすがに待ち時間が発生しました。 そこで改めて気が付いたのですが。  喫煙者の診察は楽チン であ...

印象に残っているセリフ その3

  • 2024.05.31

 映画、漫画、インタビューなどで、今でも心に残っている台詞がいくつかあります。例えば。  私の両親はいわゆる団塊世代で、日本の高度経済成長期を支えてきました。そのせいか「夢を持て!」「目標を持て!」と育てられました。「けん玉でもいい、ゴミ拾いでもいい!何でもいいから一番になれば食っていける!」と。 幼少期から少し拗ねていた私は「あぁ、勉強やスポーツでの一番はもう期待されていないのだな」と少し寂しく感じていました。そして、当時は何となく含蓄のある教えのような気もしていました。 が・・・その...

昭和のテレビは面白かった・・・のは・・・

  • 2024.04.30

 最近「行き過ぎた配慮や自主規制で、テレビが面白くない」という話を耳にします。そのようなテーマのテレビドラマもありました。ただ、個人的には「確かに昭和のテレビは過激で自由で面白かった・・・でも、それは誰かの犠牲の上に成り立っていた」気がします。  おそらく、昭和の芸能界は、今とは比べ物にならないくらい、セクハラ・パワハラ・差別・暴力・反社との繋がり、が横行していたのではないでしょうか。その、深い闇を煮詰めて搾り上げて出てきた一滴の光だからこそ、人を強く引き付けたのだと思います。 同様のこ...

私は何一つ悪くない

  • 2024.03.31

 私が小学生の頃、自転車の鍵をかけ忘れてしまい、自転車を盗まれてしまったことがあります。両親にしこたま叱られましたが、内心、まったく納得できませんでした。 私には一片の非もない。鍵をかけ忘れたことで、誰かに迷惑をかけたわけでも、法に触れたわけでもない。どう考えても自転車を盗んだ人間が100%悪い。なぜ私が怒られなければならないのか?親子という上下関係にねじ伏され、不条理を受け入れるしかありませんでした。  私は何一つ悪くないですよね?  私の愚痴を聞いてくださりありがとうございまし...

待つ身が辛いかね 待たせる身が辛いかね(太宰治)

  • 2024.01.31

 当院は一般的な診療所ですので、急性期疾患の患者も慢性疾患の患者も受け入れています。風邪・ケガから、糖尿病・高血圧など。 ただ、ここのところ、発熱患者が増えて、病院の受け入れ態勢が厳しい状況になっています。新型コロナ最流行時には、完全に分離し受診者数も制限していたのですが、今は、インフルエンザと共に院内で区分けして診察しており、受け入れも特に制限していません。 コンビニのレジでも同じ現象が起きるように。患者は等間隔で来院するわけではありませんので、患者が全くいなくなる時間帯もあれば、大渋滞の時...

葛藤の処方

  • 2023.12.31

 日々、様々な薬を処方していますが。一点の曇りもなく100%の自信をもって処方できているわけではありません。 この薬が最適だったのだろうか。この用量で適切だろうか。この日数で過不足ないだろうか。この説明で理解してもらえただろうか。副作用の可能性は許容範囲だろうか。他院の処方と競合しないだろうか。この値段は納得してもらえるのだろうか。 しかしそんな悩みを顔に出し、自信なさげに患者さんに薬を出すわけにはいかず。かといって、望んだ効果が得られない可能性や副作用の説明をしないのも不誠実。しかししかし、...

安川クリニック

院長

安川 十郎

診療科目

内科・在宅診療

住所

〒574-0022
大阪府大東市平野屋1丁目3-9

電話番号

072-889-3209

FAX番号

072-889-3210

アクセス

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