コロナ対策と空気清浄機
- 2021.02.11
新型コロナウイルス感染対策として
空気清浄機は意味がないと考えています
1.殺傷力ならガスファンヒーターの方が上ですよね?
2.飛沫感染・接触感染には関係ありませんよね?
(詳しくは後ほど)
でも 新規に空気清浄機を購入することにしました
アピール目的が5割 花粉症や臭い対策が4割 空気感染対策が1割
(詳しくは後ほど)
最近、高性能な空気清浄機が、さもコロナ対策に有効そうに宣伝されています。密閉空間でウイルスを不活性化したり、除去できる機能は本当なのでしょう。
でも、ウイルスは、マイナス何とか、プラズマ何とか、というよく分からないものでなくても、ロウソクの火でも死にます。ウイルスに対する殺傷力でいえば、ガスファンヒーターの方が効果的ではないでしょうか。しかし、ロウソクやガスファンヒーターがウイルス対策に用いられることはありません。
なぜなら、空気中を漂っている新型コロナウイルスは感染力を失っているからです。もし感染力があれば、それは空気感染する病気です。コロナウイルスの感染様式は飛沫感染・接触感染ですから、空気を清浄化することに意味はありません。
例えば、何らかの機材を用いて完全に除菌された部屋で、あなたと感染者が向き合っていたとします。感染者がくしゃみをしました。また、感染者が触れていたドアノブに触ってしまいました。あなたには感染のリスクがあります。空間除菌は関係ありません。
もし空気清浄機などで感染のリスクを抑えようとするなら、感染者から飛び出した飛沫があなたに届くコンマ数秒の間にウイルスを除去する性能、ドアノブに着いたウイルスを数分以内に不活性化する機能が必要です。おそらくその空間では、人間も呼吸できません。
限定条件下で新型コロナウイルスが空気感染する可能性はあります。またエアロゾル感染という曖昧な表現も使われるようになりました。それらを考慮すれば、空気清浄機も無駄ではないかもしれません。しかし、費用対効果からみても優先順位は低いと考えます。
でも 新規に空気清浄機を購入することにしました
一番は、やはりイメージの問題です。人は理屈だけで行動しているわけではありません。例えば、クモやゴキブリは人間に害を与えません。だからといって、病院内をクモやゴキブリが走り回っていたら、「害はないから大丈夫です」と放置するわけにはいきません。清潔感・安心感、はとても重要です。
二番目は、花粉症やPM2.5対策としての効果を期待して。
三番目は、その可能性は低いと思うのですが、新型コロナウイルスが限定的に空気感染する可能性、今後 空気感染する感染症が流行する可能性、を考慮して、です。
消費者の不安を煽ったり勘違いを誘発させて商品を買わせる商法には問題があります。ウイルス対策には、科学的な考証が必要なのは大前提です。新型コロナウイルスに効果は無くても、空気清浄機には優れた機能があるのですから、正当な商品説明をすべきだと思います。
もし、今後、空気清浄機や空間除菌商品による感染予防効果が実証されたら、この記事は訂正します。