努力すれば夢は叶う…という言葉
- 2022.05.26
皆さんも耳にしたであろう「努力は必ず報われる」「諦めなければ夢は叶う」などのアツい言葉の数々。
したり顔で否定するのも、それこそ夢がない、努力をしない人の僻みと言われかねない。肯定すると子供っぽいような気もするし、無下に否定すると大人げない。なんとも悩ましい言葉です。
某漫画で「努力すれば夢が叶うとは限らない。しかし夢を叶えた者は すべからく努力している」という台詞がありましたが。良いことを言っているようにみえて、その実「宝くじが当たるとは限らない。しかし、宝くじが当たった人は みな宝くじを買っている」と同じ理屈に聞こえます。当たり前のことをそれっぽく言っているだけのような。むしろ大半の努力が報われないことを肯定しているような。
私が思うに。
夢に向かって努力する人は、目標に向かって前進できる人です。そんな人は、その目標に届かなかったとしても、別の目標に向かって進める人です。「夢に向かって努力した」そのこと自体がとても尊いことなのです。「夢を持つこと」「努力すること」どちらも称賛に値します。それらを奨励するために、「叶う」と言い切っても良いんじゃないでしょうか。「きっと」「そうなりますように」などの願いの言葉が省略されていたとしても。
分別のある大人にもなれば。「子供はみんな天才」「正義は勝つ」「何よりもお客様のために」「誠心誠意 国民の皆様に尽くす」などの言葉にいちいち突っ込んだりしませんよね。それに比べて「努力すれば夢は叶う」に対する異議反駁は数多く見受けられます。おそらく、夢破れて辛い思いをした人、夢に向かう姿が羨ましい人、夢叶った成功者が妬ましい人、が沢山いるのでしょう。
わざわざ指摘しなくても大丈夫です。ご高説頂かなくても、本当に「努力すれば100%夢が叶う」のかどうか、成長の過程で自然と理解できます。ですから、誰かが言ったそのセリフを聞いたときは「そんなキレイゴト…」などと腐らずに、素直にその言葉の美しい響きに感動してください。
ちょっと練習しておきましょう。
「努力すれば 諦めなければ その夢は叶う」
……かもしれない
あれ…
えっと…
私も修行が足りないようです…