そもそもACPとは
- 2020.11.01
ACPは Advance Care Planning の頭文字です。直訳すると「事前に受ける医療を計画しておくこと」でしょうか。厚生労働省の愛称選定委員会の決定により、2018年11月30日に「人生会議」と呼ばれることになりました。同時に11月30日(いい看取り)を「人生会議の日」とすることも決められています。
つまるところ、「自分がどのように最期を迎えるのか 前もって考えておくこと」です。「そんなことは、その時に考えればいい」とは言っていられません。人生の最期の直前、自分の意思を伝えられるとは限らない、むしろ伝えられない状態である可能性の方が高いのです。
自分のためにも、家族のためにも、自分の望む最期の形を話し合っておいてください。日本の医療は保険制度も含め、世界最高峰であり、様々な手段であなたを延命できる可能性があります。しかし、延命医療技術が向上し、望まれない延命でも長期化する結果になっています。誰も望んでいない、でも止められない延命は、本人も、家族も、医療関係者も辛いのです。なぜ止められないかと言えば、本人の意思が確認できないからです。
きちんと意思表示しておかないと、延命される可能性が高い、ということは知っておいてください。