安川十郎「健康寿命が長い」「平均寿命と健康寿命の差が少ない」ことを誇れる地域にするのが私の夢です。

新型コロナ感染症に対する私見03

  • 2020.10.10

(9/18の「お知らせ」欄に投稿した内容のお引越しです)

 感染症専門外医師の個人的な意見です。後日訂正撤回する可能性があります。
 新型コロナ感染症は収束の気配を見せつつも、これから気温が下がり、風邪やインフルエンザ感染症との混在が問題になってきます。そして今季は、インフルエンザの感染者数に加え、インフルエンザによる死者数もクローズアップされると思われます。ちなみに、例年のインフルエンザ年間統計は、大雑把に、感染者数1000万人、直接死1000人、関連死1万人程度、となっています。ワクチンと治療薬があるのに、です。これが一部で「コロナはインフルの軽いヤツ」と言われる所以です。しかし、感染経路、重症化条件、日本以外での感染拡大、新型であること、など単純比較は困難です。
 その上で、今後、インフルエンザの感染者数と死者数が、新型コロナのそれと比較されるでしょう。もし、インフルエンザの死者数などが新型コロナを上回った場合、社会はどう対応するのでしょうか。
 1.新型コロナ対策をインフルエンザ程度に引き下げる。
 2.インフルエンザ対策を新型コロナ程度に引き上げる。
…どちらでしょう? ただし、現在は社会全体の感染症対策への意識が非常に高く、今季のインフルエンザ流行は起こりにくいでしょう。比較は難しいかもしれません。
 もしも、今期のインフルエンザ関連死が極端に少なくなった場合、「新型コロナ対策のおかげで、副次的に1万人近い人の命が救われた」と喜ぶべきでしょうか。それとも「ということは例年、手洗い・うがい・マスクをして3密を避けていれば毎年1万人の命が救えたのに」と嘆くべきでしょうか。
  我々の社会は「交通事故による死者を0にするにはどうしたらいいんだろう?そうだ明日から日本中の車を無くせばいんだ!」とはなりません。新型コロナ感染症者0を目指すのは、他の分野の犠牲が大きすぎるように思います。新型コロナ対策もバランスが重要だと考えます。

安川クリニック

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安川 十郎

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