新型コロナ感染症に対する私見02
- 2020.10.09
(8/25に「お知らせ」欄に投稿した内容のお引越しです)
感染症専門外医師の個人的な意見です。後日訂正撤回する可能性があります。
新型コロナは今後、収束に向かったり、数ヶ月以内にワクチンや治療法が開発されるかもしれません。あるいは、さらに感染が拡大したり、ワクチンや治療法が見つかるのは数年先かもしれません。危機管理としては当然、後者を想定して対策を取るべきです。 すなわち、いつか私も感染すると覚悟すべきでしょう。できるだけその時期を遅らせたいのは山々ですが、現状が例えば3年も続けば、有熱患者も含め多くの患者さんを診ていくであろう私が「気を付けていれば感染しない」と高を括るのは虫が良すぎるでしょう。もちろん私以外の先生方も。
というわけで、私が感染して、しかし無症状である時に、外来患者さん、訪問診療患者さん、の診療を続ける方法を検討するべきと考えます。 具体的には「逆オンライン診療」。私は自宅待機です。診察室にモニターを設置。来院した患者さんに診察室に入ってもらい、看護師に身体所見を取ってもらいます。その上で、現状維持で問題ないのか、改めて他の医師に直接診てもらったほうがいいのか、オンライン面談で判断します。 こんなこともあろうかと(←人生で一度は言ってみたいセリフ筆頭)、当院はクラウド型電子カルテを採用しております。制度上許されれば、明日からでも実行できます。 新型コロナが収束しない場合、これから多くの市井の医師も感染していくと考えられます。「逆オンライン診療」。withコロナ医療の一環として検討してもよいのではないでしょうか。