安川十郎「健康寿命が長い」「平均寿命と健康寿命の差が少ない」ことを誇れる地域にするのが私の夢です。

「自宅で診てくれるいいお医者さん」…?(汗)

  • 2021.07.16

 この度、朝日新聞出版より
 週刊朝日MOOK「さいごまで自宅で診てくれるいいお医者さん2022年版」に掲載したいので、訪問患者数、看取り数などについて調査票に記入して提出して下さい
 …との依頼が郵送で届きました。

 ウチが特別に選ばれたわけではなく、在宅医療をしている全医療機関が対象。なんでもこれまでは、厚生局に開示請求を行い、その資料に基づいて書籍を発行していたらしいのです。(各医療機関は毎年、訪問診療数や看取り数を厚生局に報告しています)
 しかし今年は厚生局が開示に応じず、独自に調査することが必要になり。厚生局への報告書を一部抜粋するだけでいいので、と。

 まぁ、遠慮させて頂くつもりです。

 だって。

 ねぇ。

 「いいお医者さん」…ですよ。

 1.単純に、自分で自分のことを「いいお医者さん」と称することに抵抗があります。テレが半分、もう半分は、なんだか小バカにされているように感じるからです。ちょっとおだてときゃ木に登るだろう、と軽く見られているような。私にとって患者から「いいお医者さん」と言ってもらうことは、そんな適当で軽々しいものでななく、重厚で価値のあることなのです。
 2.報道機関が「いいお医者さん」と呼称して一般に公開する以上、きちんと吟味する義務があると思うのです。何の調査もせず、いくらなんでも「在宅医療をしている→いいお医者さん」の安直な評価は手抜きではないのか?という疑問。例えば、大勢の人にワクチン接種してるからといって「たくさんの人にコロナワクチンを打ってくれるいいお医者さん」とは限らないでしょ?単に地元滞在が長いだけで、政治家を「地元密着のいい政治家さん」などと紹介はしないでしょ?

 というわけで、書籍名が「さいごまで自宅で診る医者」になれば、調査に応じようかと。

 付け加えておきますと。
 調査依頼書では、開示請求に応じなかったことを「厚生局の不当な判断」と憤っておられましたが。私のように勝手に載せて欲しくない医療機関もあるのですから、妥当な判断ではないでしょうか。自分の意にそわないことは「不当」…と決めつけるのは、いかにもだなぁ、と思いました。
 また、人に書かせたアンケートを集めるだけで本を作って…楽して儲けるつもりちゃうの?と疑っていましたが。B5判カラーあり160頁で1,000円なので。おそらく利益はあまりなく、純粋に在宅医療の推進を目的としているようです。

 最後に。朝日MOOKに載せないので。当院の2020年7月~2021年6月までの訪問診療数を掲載しておきます。
 合計訪問患者数:108人 うち 病院死:10人 在宅看取り:22人
 開業1年目として、自慢するほど多くなく、謙遜するほど少なくなく。

安川クリニック

院長

安川 十郎

診療科目

内科・在宅診療

住所

〒574-0022
大阪府大東市平野屋1丁目3-9

電話番号

072-889-3209

FAX番号

072-889-3210

アクセス

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