ペットは….
- 2026.08.31
「ペットは家族」
それはもちろん、「家族と言ってもいいくらい大切にしている」という意味であることは分かります。ですが、やはり、ペットは家族ではありません。
親子や兄弟なら、助けたり助けてもらったりがありますが、ペットは絶対に人間に指示したり、餌を与えたりはしません。何があっても決してひっくり返らない主従関係があり、人間側が絶対的支配者です。
唐突にSF的な例えになりますが。
あなたが、あるいはあなたの子供が、宇宙人にさらわれて・・・大切に育てられたら、それは幸せなのでしょうか?
ある日、あなたは宇宙人にさらわれました。その後、宇宙人の母星での生活が始まります。あなたを囲む宇宙生命体は、人類から見れば異形の生物で、意思の疎通もできません。ですが、とても丁寧に接してくれます。人類よりも高度な文明をもっているので、事故や病気もなく、地球よりも安全・健康に暮らすことができます。決まった時間に決まった量の餌を与えられ、味や見た目もなるべく地球のものを再現するよう努力してくれているようです。仕事もなく、外敵もなく、何の不自由もありません。ときどき別の地球人に会うこともありますが、何らかの方法で生殖能力を奪われているようで、情欲もわきません。
さて。
あなたは幸せですか?あなたに子供がいたら、喜んで差し出しますか?
「動物を飼う」という行為は、「動物を食べる」という行為と同じく、食物連鎖の上位だけができる強要です。だからこそ、食べるときは命を粗末にするべきではありませんし、飼うときは愛情と責任が不可欠です。
あなたに飼われたペットが幸せになれるでしょうか。「家族と同等に扱うから幸せに違いない」という言い訳は、自分が飼われることを想像すれば、一方的な押し付けであることが分かると思います。生殺与奪権を持つ飼育者として、責任を自覚してください。ペットは、あなたのために生きていくことになります。
「ペットは家族と同じくらい大切」という気持ちを否定するつもりはありません。
ただし、
1.それは人間側の都合で、ペット側には選択肢がない。
2.それは個人的な感情で、愛玩動物にとくに思い入れがない人にまで強要できない。
ということは知っておいてください。
すなわち。
あなたとペットは同等ではありません。ペットがあなたを飼うことは絶対にありません。
ペットは法律上、家族ではなく所有物として扱われます。生き物に対する慈しみはあってしかるべきですが、他人にとっては可愛い生きモノに過ぎず。「私の家族です」と言われても、そのようには対応できません。
ペットは、愛情と、そして自覚と覚悟と節度を持って、個人的に可愛がってあげてください。
